背伸びをして情熱

仙石寛子さんという作家さんのコミックスで、この間買ってきたのですが良かったのでお勧めを。
すべて4コマ、ショートストーリーが7つ、短編(4話と7話)が収録、これ「まんがタイムきらら」系なのですが、どうにも路線として「らしくない」物語ばかりですが、私はこれ好き。
題名にもなっている「背伸びをして情熱」、高校生教師の先生(告白される側)と生徒(告白した側)の物語ですが、意識してなかった相手を意識し始めて、知らない間に好きになっていく気持ちが自分の中でどう処理して良いか解らない、たとえるなら手を引っ張って駆けだした後で、お互いがゆっくり歩調を合わせていく感じ。

短編では「桜姫」「夫婦かき氷」が好み、特に「夫婦かき氷」は最後の一編と一言が自分の中でどう消化したものやら……もっと単純に物事考えればきっとなんでもない話なんだろうけれど。

十五夜にお風呂」「お嫁に行っても」は「ああ、こういう話もいいなぁ」と思うし。

長編(7話)の「赤くない糸」は姉弟同士で好きになってしまったお話。ちなみに全然えろくありません、本のカバーを外した時にもそういう下りがありますので、期待した型はそれ見て自己反省しましょう。

背伸びして情熱 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

背伸びして情熱 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)

この本は「なんか最近殺伐としてきたなー」って方にお勧め、いろいろな方面で考えさせてくれる薬膳メニューの物語です。