東京モーターサイクルショー2012 そのいち

震災の影響で2011年のモーターサイクルショーが中止、二年ぶりの開催となりました東京モーターサイクルショー。
行って来ました最終日。
一般日なのでまたがりたいヒト行列で写真もろくすっぽに撮れない。
一度でいいからビジネスデーに行きたいな〜
もっと話も聞きたいしコンソールとかサスペンションとかも写真撮りたい。


天気が良かったので東中野からバイク出発、続々と各地からビッグサイト目指してライダーが集い、有明あたりでは信号待ちともなると台湾のスクーター集団か、レース場もかくやという状態。
予想以上の来場者なのか、それとも一気に押し寄せたのが問題なのか、屋上駐車場が早々に埋まると駐車場難民となるバイクが大量発生。急遽東館の屋外駐車場通路を駐輪場にする準備が進めらました。
そのためビッグサイトの東・西館の間にある道路がバイクで溢れかえるという珍事もありました。
入場料が1500円……たっかい。
うっかりバッテリー切れで手ブレ補正付きのCoolpixが使えず、サイバーショットで撮影してますので若干ブレた画像もあります。


順を追って見ていきます。


オーストリアの「KTM」です。
モタード、モトクロスで有名ですが昨今スーパースポーツのRC8、ネイキッドのDUKE等、ラインナップの幅を増やしています。

1190-RC8 R、クラス唯一の75°Vツインエンジンを搭載、余計な電子デバイスを搭載せず「ライダー本来の操る楽しさを」打ち出し、独特のパイプフレーム、折り紙のような鋭角的なカウルと、見れば「KTMの車体」と分かるバイク。
207万円と国産SS勢を脅かす価格に改正され、あとは販売店とメーカーの認知さえあれば十分イケますね。

次はネイキッドバイク DUKE125&200。
元々125ccクラスは海外の免許制度もあって人気排気量、日本でも同じで「原付乙」に分類され、保険でも優遇されるので、今市場ではかなり熱くなっているクラスです。
KTMのスタイリッシュ&独特のデザインはそのまま、トレリスフレームにWP倒立フォーク、4POTキャリパー、液晶パネルと妥協しない充実装備。
価格も44万円とかなり良い感じ。ほぼ同じ装備で200cc(26ps)に排気量アップしたDUKE200も発売されました。


アメリカの「ハーレーダビッドソン
本場IRON HORSE in USAのアメリカ製バイクが安価で高性能な日本製バイクに駆逐され幾星霜。
なんとか頑張ってる四輪のビッグスリーと違い、ガレージメーカーを除けば、独自の路線を貫き通したハーレーのみ。
日本でも人気が高く、リッター市場であれば国産よりも売れているそうです、とほほ。
ヤマハカワサキ・スズキのバイクは知らなくてもハーレー・ダヴィッドソンは聞いたあことがあるヒト多いんじゃないでしょうか。

すいません、モデルが全然わかりません。

写真だけ見て下さい。
にしても見に来ている客層が老若男女という言葉が本当にあいます。
アメリカンバイクはスタイルで乗る。
だからこそ、自分のスタイルとして「かっこよくありたい」と思う人に人気なんでしょうね。


イタリアのボローニャ地方のバイクメーカー「マラグーティ
スクーターが有名ですが、モタード&エンデューロモデル「X3m」という125ccバイクがあります。
ヤマハ製125ccエンジンの供給を受け、自社のフレームを付けてベンダーしているので、bimotaに近いですね。

写真は17インチのホイールを履いた「モタード」です。
以前「Drakon50NKD(ドカティコルセ)」という50ccのバイクを紹介しましたが、現在購入可能モデルになっています。
にしても……おねーさんがバイクの横に立ってて、みんなおねーさんの写真ばかり取っているので全然車体の撮影ができない。
ぐる〜っと一周回って戻ってきてもまだ撮影してたので、全体図は諦めました。
ちょっとばかりアピールポイントが違うんじゃないかなーと……


生まれは英国、現在インドで生産の「ロイヤルエンフィールド」
個人的にめちゃくちゃ好きで、KSRの時に本気で購入を考えた事がありました。
(結局、欲しいモデルが売り切れていたので断念)
一時はヒステリックまでに厳しい日本の排ガス規制の為に輸入が停止。
既に日本に入っていた現車のみとなって将来的に販売は絶望視されていましたが、インジェクション&新機能キャブ&セルを装備して復活。
しかし、新しくなったのはその部分だけ、ロイヤルエンフィールドの「当時のままを」の魂は受け継がれ、源流の変わらないスタイルを貫き通すポリシーは流石。
だからこの復活は非常に嬉しいのです。

EFIのClassic 500

キャブのClassic 350

こちらは旧型のClassic
GSX-Rスーパースポーツから降りる事になるのであれば、次はエンフィールドのようなゆったり乗れるバイクがいいなー
輸入元は三重県の「ロイヤルエンフィールドJapan」ですが、全国のバイクショップにベンダーされていますので、興味があれば是非。
http://www.enfield-japan.jp/


世界の「ホンダ」です。
うーん、コレといって特に新車情報は無し。
「CB1000」が展示されていましたこれは水冷なのね〜って、コンセプトバイクかな。

こちらは「NC700X ABS」アルプスローダーになるのかな。
既に海外では販売されていて、日本でも一般販売されるのかしらん。

エンデューロバイク「CRF250」、競技車両のCRFに保安部品をくっつけた感じ。
これもコンセプトモデルかな。

新型スーパーカブ

うーん、新型になったら味がなくなったような。
「ベンリィ」なんて跡形もなくモデルチェンジしちゃいましたね。


流石バイク界のトヨタ(なんだそりゃ)のホンダです。
来場者は若干違うけれど子供から大人まで、多様な方が見に来ておられました。
ただ物申すと、最近のホンダは「わくわく感」がありません。
そりゃぁ、売れないバイクを作る訳にはイケナイのでマルチや一般受けのバイクを作る必要があると思いますが
最近はとんがった感じが全然無い……NC30とかDream50のとんがってた時はもう来ないのかな。


ホンダ×佐藤順一×黒星紅白のタッグでオリジナルアニメを提供する「わんおふ」
http://anime-oneoff.info/

作中では50ccバイク「ジョルノ」ですが、何故かCBR250Rの痛車が展示されていました。


キービジュアルにある「籐かご」「バックキャリア」は「ジョルノ」純正オプションには無いもの。
なんか「方向性は大丈夫か?」と思ってしまった。



新幹線で中国に予想通り裏切られた「カワサキ
国産3社が不況で新型の開発を見合わせている中、ニューモデルをどんどん提供してある意味「一番元気」な印象を受けます。
「Z」シリーズを「Ninjya」シリーズとしてラインナップを統一、
1400ccのスーパークルーザーから1000と600ccのスーパースポーツ、400、250cc中型排気量まで幅広くカバー。
変に型番で差別化するよりもひとつのブランドとして「Ninjya」という名前を打ち出すこの戦略、結構良いと思います。

他のNinjyaシリーズの写真が手ブレで全滅……人が多いと駄目です。
KLX125、D-Tracker125のパドルタイヤ装備型です。

価格も35万円と、それなり。
最近はロードタイヤをモタード、パドルをエンデューロに設定して車高調をしてリリースしていることが多い気がします。
うーん、エンデューロもモタードも形は違えど方向性が全然違うからそれでいいのかな〜とか。どっちつかずじゃ「なんちゃってモタード」か「なんちゃってエンデューロ」にしかならんと思いますけど。
願わくはSVXのような「スーパーモタード」なり、ハクスバーナーのような「エンデューロ」全として出して欲しいです。

W800ですね……
ううぅむ……既存モデルばかりで面白くない。


取り敢えずこんな感じ。
次はbiomota、MV Agusta、DucatiBMW、スズキ、Apliliaをお届けます。