劇場版 まどか☆マギカ 感想と考察

久々の日記になりました、なんか書きたくなって


劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編/叛逆の物語をレイトショーで見に行きました。
24時40分でしたがほぼ満席、あの花もそうだったけどすごいね。
いつもはみんなで見に行きますが、浸りたいので一人で行きました。

ネタバレが含まれます、未見の人はご注意を。
あれこれ考えながらまとめて書います、誤字脱字あるかもしれません。
ネタバレがあるので意図的に前置きを置いています。
ネタバレしたくなければ退出しましょう。


TVシリーズのおさらいです


魔女を狩る魔法少女の行く末は魔女になる、というマッチポンプでした。
ほむらが時間遡航をしまくった結果、理由は判りませんがまどかは「魔力の特異点」になります。
まどかは契約に「魔法少女を救済する」という願いで魔法少女になってワルプルさん撃破。
現在〜歴代魔法少女の「呪い」を浄化する概念へと変化します。
魔女がいなくなり、ほむらはまどかが守りたかった世界で戦い続けます。


TVシリーズ、劇場総集編のラストです。


・新しいエネルギーを探すのがインキュベーターの仕事です。
・女の子→魔法少女になる際の願いのエネルギーはどうなったか語られていません。
魔法少女→魔女になるエネルギーをインキュベーターは欲していましたが、無くなりました
・マジュウを倒した際に出るエネルギーを細々回収する事になります。
魔法少女を新たに造るのはインキュベーターにとってどうでも良い結果?になりました。


これがキュウベエ側の視点


・ほむらは「まどかを救う」という第一目標を達成していません。
・グリーフシード(GS)の穢れを溜めれば魔女化することなく、まどかに会う事はできます。
・ほむらがこの世界で戦い続ける理由はありません。


これがほむら側の視点


ほむらがまどかのいない世界で闘い続ける理由はありません。
さっさと「円環の理」にあの世?でまどかとラブラブすればいいのです。
なぜそれをしなかったのか?


概念になってしまった「まどかを救う」は「ほむらとまどかと一緒にいられる」ではありません。
「まどかに今まで通りの生活をしてもらう」事です。


「どうすれば概念化したまどかを人間に戻すか?」という事はさておき
概念化してしまったまどかには普通では会う事もできません。


ここからネタバレです










うまく言い表せませんが、そうなるとチャンスは一度
ほむらが概念に消滅させられる前、まどかが迎えに来た時です。


事前に「何かしらの準備をして」概念化したまどかの力を使って「まどかがいなくても魔法少女が存在できて、まどかが人間になる」世界へ書き換える事がほむらにとっての最終目的です。


やっと映画本編です。
うまく説明できなさそうなので、自分なりの考察を時系列順に箇条書きします。


・ほむら、まどかを救う為にGSにまどかを取り込むウィルスのようなモノを構築する
・ほむら、GSに穢れを溜め、円環の理に導かれる事を待つ
インキュベーター、GSの破裂の直前に結界を張って様子を観察する
・ほむら、結界内で予想外の魔女化、迎えに来たまどか、さやか、シャルロッテ(ベベ)を取り込んで見滝原の世界を構築する
・まどか、自己防衛の為に概念化した事を忘れる?orほむらの影響で忘れる?
・世界はほむらの記憶をベースに「それぞれが望む世界に」構築される(見滝原の外を知らない事から推察)
・ほむら、世界の異変に気づく
・マミさんと大立ち回り(見る側のミスリードを誘う為?)
・ほむら、杏子の会話のやりとりで、この世界が自分の作った結界である事に気づく
・ベベ、マミにネタバレ
・キュウベエ、まどか捕獲作戦をほむらにネタバレ
・ほむら、自分の魔女化に気づいて大暴れ
・ほむらを止める為にみんなで総攻撃
インキュベーターの結界を破壊
・まどか、概念に戻ってほむらちゃんお疲れ様
・まどか、ほむらの魂を円環の理に導くためにGSに触れる、同時に仕込んであったウィルスのようなものが発動
・まどかの力を取り込んで、ほむら概念の力を吸収、再び世界を改変
・まどか、外野にいたさやか、ベベを改変された世界に吸収
・ほむら、自分が世界の歪み(呪い?)になる事で「魔法少女のシステム」を継続しながらまどかを人間へと復活させる
・まどか、概念化した事を思い出しそう、そうなったらほむらの敵に
・ほむら、まどかに倒される事で「魔法少女のシステム」「呪い」を一緒くたに消滅される望み、まどかの救済を実現させよう←イマココ


という感じでしょうか。
あくまで私の主観による考察なので「勘違いでしょ」って箇所もあるかと思います。
現時点ではほむらは当初の目的の半分しか達成していません。
物語の全部を言い表すと「ほむらの野望」?


インキュベーターの件はほむらにとって、予想外のイレギュラーだったでしょうね。
ベベはどうしてマミさんの所に行ったのかは未だ不明。
取り込まれたベベの望みだったんでしょうか?魔女になる前のベベをマミさんが知っていましたっけ?


まぁ、こんな感じで「利用して、利用されて、結果オーライ」でしょう。
ほむらの当初の目的は茶番劇が入りましたが、達成されたと思います。




ここから感想。




色々と考えながら見ていた作品でした。
ほむらの結界の話が出た時「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」が真っ先に思い出しましたね。
バスで外に出るというのも、チビ、角刈りのオマージュなのかもしれません。


まどかの家族、先生、親しい友人が存在している。
魔法少女になりたかったまどか、変身もどこかメルヘンちっく
銃殺や刺殺など、殺伐とした戦いではなくおとぎ話のような戦闘
時間遡行能力を知っていたさやか
キュウベエが人語を話さない(鬱陶しいから)


「誰かの希望の世界を誰かが作った」と考えればおのずとほむらが犯人であるとわかります。
あれこれ推理しながら見るのは楽しかったですね。


アクションシーン、マミさんとほむらの大立ち回りはすごかったです。
最初から疑っていたマミ。
拳銃を頭に当てて撃つ、というマミの性格をわかっていた事。
決着は負ける事を前提のトラップ。


絶好調っていっていたけど鬼神のごとくの強さは「おぉぉぉ」と。
そして控えめではありますが、ぶるんぶるん揺れていました、おっぱい(笑


ラストは「こうきたかー」と思いつつ……ほむらの行動はあまりにも好きになれない。
「すべてを犠牲にしてでも」という盲進はわかりますが。
ほむらがどうやって「概念を書き換える・取り込む」方法を作ったのかも謎。


一言だと「面白かったけど、こんな結末は望んでいなかった」
一言突っ込ませてもらうと「まどかは何もしてない」


これかなぁ……もういっかいみたいです(笑