いつか乗ってみたいバイク、其之弐

バイク単体では無く「bimota」というメーカーのバイクが乗りたいのです。

最新のバイクは今年に行われたミラノショーで発表された「DB7」、購読誌「RIDERS CLUB」の8月号でも特集を組まれていて相変わらず前衛的なデザイン+コンセプトに色めき立ったものです。普通のバイクはフレームにエンジンがぶら下がる形でマウントされ、そのフレームにフロントフォーク+スイングアームがつくのですが、bimotaのDB7はエンジンにフロントフォーク&スイングアーム用のマウントをつけた、という感じ。エンジンはDucati1098のL-Twinを搭載、パワーは申し分無し。
bimotaはフレームメーカーというか、「よそからエンジンを買ってきて、自社でフレームを作ってバイクを売る」という感じ。型番の「DB」は「Ducati製エンジンのbimota車」という意味、なので「HB」はホンダ、「SB」はスズキ、「YB」はヤマハ、「KB」はカワサキ。他には「Tesi」というハブステアを搭載した特殊なバイクがありますが、それはまた今度。
はじめの頃はバイク本体をメーカーから買って、それをバラして作っていたので「エンジンの車両本体価格+bimotaの車両分」のお値段なので国産エンジンを搭載したバイクでも300万とかですからおっそろしい。現在はちゃんとメーカーからエンジンのみを購入してるそうなので当時ほど馬鹿みたいな価格帯はして……いますねぇ。DB6なんか480万弱、DB5でも300万弱です。
それでも当時最高峰のパーツ(だいたいサスはオーリンズ、ブレーキはブレンボ)を奢って、職人さんが一つ一つ手作りで組み上げたマシンはどれも独創的で素晴らしいものばかり。デザインもNさん曰く「変形しそう」な実に日本向けのデザインをされております。値段がね〜値段……これさえなければ。DBは中古市場でもそんなに値崩れしないものばかり(DB5でも140〜180万前後する)ですが、YBやHB、SBなんかは100万以下でも買えてしまうので、それなりに手が届くものなのです。ただエンジンは国産スポーツベースだから新鮮味は無いかも。
bimotaが好きな理由としてはコンセプトが独走的である事。マッシモ・タンブリーニがパイプトラスフレームにこだわり続け、DucatiもMV AGUSTAもパイプフレームを採用し続けるにも関わらず「現在はこのフレームが良い」と判断したらツインスパーだろうがパイプフレームだろうが、拘らない自由な発想は凄いなーと(ただ単にデザイナーの趣味という話もあります、タンブリーニもbimotaでデザインしたというか創始者の一人だし)あとカウリングが現在は鋭角的ですが、ちょっと前のモデル(特にYB、SB系)は流麗なデザインで、国産には見られないので、国産スポーツに飽きた方はお勧めですよ。駐める場所さえあれば、db-2なんかだと100万以下で買えてしまうので欲しいのですが、大型二台保有は贅沢すぎてできません。
手軽?にbimotaを見る方法としては箱根にあるターンパイクを上がった所にあるサービスエリアにショールームがあります。ここでTesi-2をみました〜格好良かった……
Ducatiとbimotaの歴史は皮肉の連続なので、もし興味があればWikipedia等で調べてみると面白いですよ。