男の修行

同僚の人と「連合艦隊司令長官 山本五十六」を見に行って来ました。
いつもは大きなお友達がたくさんいるロビー、明らかに客層が違う……


映画館はすいてて当日予約にも関わらず階段中央席ど真ん中というポジションゲッツ。


正直ですね、あまし期待してなかったんですよ。
脚色が入ってたり、感動的な戦死のシーンがあったり、余計なうんちくが出たり。
昨今の戦争映画ってそんなのばっかりだし。


ごめんなさい、深々と頭を下げて謝ります。
すごくよかった、面白い話では無いけど、とても素晴らしい映画だった。
どれぐらい良かったかというと……同僚の人と居酒屋で2時間近く感想を言い合ったぐらい。
共に大絶賛。


山本五十六という人物に焦点を当て続け、ドラマをやりきった事に賛辞を送りたい。
三国同盟真珠湾攻撃、ミッドウェー攻撃と順を追って進みますが、余計なうんちく無し。
ただ「何故戦争をしなければいけなくなったのか」が自然に、見ていて目をあてたくなるぐらい凄惨に描かれています。


二人共「マスコミこぇぇぇぇぇ」


狂気に沸く日本の「敵が全く見えていない」浮かれっぷりを静かに見つめる山本さんがもう、ね。
あと、見ていて最後に思ったのが「戦争映画なのに直接的な死が描かれていない」
自沈する、爆散する、散華する、それぞれ場面はありますが「人間が死んだ」と具体的にシーンとして出たのは最後の1カットだけ。
山本五十六の歴史に詳しい方は、ブーゲンビル島上空での同乗していた人と言えばわかりますか)


直接的な表現を抑え、その時々の人々の感情を表現していたのは、本当に良かった。
たくさんのメッセージあったなぁ……


2時間半とちょっと長めの物語ですが、終わった時「え!?もう経ったの?」と驚く程。
DVDなり出たら、もう一度見てみたい作品です。