ロータリーエンジンのバイク

英国Norton社のバイク「Norton NRV588」がロータリーエンジンを搭載してマン島TTレースに出るそうです。
Nortonというとアンチウィルスしかイメージが……正直あまり耳にしないメーカーです……が、名門メーカーのようです。私の知らないバイクメーカーってまだまだたくさんあるんだなぁと……


Norton NRV588 Test at Donington
http://www.motorcyclespecs.co.za/model/norton/norton_nrv588.htm
アルミツインスパーフレームに、どう見てもリアがツインショック……だと思ったらモノショックなのに接続先が斜め横だこれ!なんじゃこりゃ……スイングアームもラダー形状で、アンチスクワットできそうになさそうな……形状してます。でも軽そう……RC212V(ホンダのモトGPマシン)はもっとごちゃっとしてます)
で、ツインローターで588cc、172psを発揮だそうです。元々縦運動を回転に変換するレシプロエンジンよりも、コンパクトで回転運動をダイレクトにギアに運べる効率の良いロータリーエンジンはバイクにも向いているような気がしますが、いかんせんピーキーすぎます。
(何度か地元の車屋で働いていた頃に13B-T・13B-REWエンジンをいじった事がありますが、本当に小さい……癖に燃費が悪い。まぁ、開発当初は「夢の高出力エンジン」と唱われたロータリーですが、まぁ……実際に使われているエンジンが圧倒的にレシプロな理由はWikipedia辺りを見てください。
スズキがRE-5(その前にもプロトタイプであった)を開発してましたが商品化にあらず、ホンダもカワサキも一応は研究として作ってたっぽいです。
HERCULES W2000というバイクが市販車初のロータリー搭載バイク。

どてっ腹についてるロケットエンジンみたいなのがロータリーエンジン。前の筒が冷却ファン、その次のブロックがロータリーエンジン、その後ろが駆動軸を縦から横に変換するベベルギアを使ったギア&ミッションボックス。横置きにしないのはミッションが大きくなる事と冷却ファンの効率、エグゾースト部分の効率化などが考えられます(なぜかほとんどの外車は縦置き)

そのあとNorton社がTriumphというプロトタイプを1975年に開発、その後もNorton社はロータリーエンジン搭載バイクを作り続けたそうです、へー
Norton Classic(1987) - Fwater-cooled Classic(1987) - Commander(1988) - Norton F1/F1 Sport(1990) - F2(1992) - 現在に至る)
ノートンの歴史は下にありました。
http://www.motorcyclespecs.co.za/bikes/Norton.htm

ちなみにロシア製バイクも(というかロシアにバイクってあるんだ)ロータリー搭載のバイクを開発してたそーです。

VNIIMotoProm社 RD-501B-prototype
冷却ファンがどーみてもロケットエンジンみたいです、そのまま飛びそう。実はこのあとRDシリーズとして市販車化しているそうです、すごー