効かないグロムのブレーキをどうにかする

色々なグロムのインプレッションを読むと共通しているのが「リアブレーキが効かない」。

写真は新車から50km走行後、意図的にゴーストップを繰り返して外したリアブレーキパッド。
外したのは今日が初めてですが、黒く変色した部分がローターに当たっていた部分。
内側は下、外側は上だけあたっているという妙な片効きしているのが問題のようです。


あまり海外製だから精度が悪いとかいいたかありませんが、品がお粗末すぎます。
という事でデイトナ製の「赤パッド」に交換。お安いし、失敗しても純正に戻すだけだし。
パッドの交換だけならキャリパを外す必要がありません、交換も5〜10分あればできます。


▼必要なもの
・ブレーキパッド(デイトナ製 赤パッド/74410)が適合品

・ブレーキパッドグリス(400〜700円ぐらい)・5mm六角レンチ
・紙やすり(400番ぐらい)か棒ヤスリ


まず赤ブレーキパッドのシュー(黒い部分)の角を軽くヤスリで落とします。
角をちょっと削る程度で良し、アタリを良くする為です。
赤い面にグリスを薄くぬって引き延ばします(シューに塗らないように)

キャリパの左上にある「ぽっち」のマーキングがされたゴムを外します。
画像の赤い部分です(間違って他のゴムを外さないように)
六角レンチを入れてパッド固定ピンを外すと青い純正シューが引き抜けます。

ここで絶対にリアブレーキを動作させないように!キャリパを外さにゃならん事になります。
純正パッドについている金具(片方のみについています)を外して交換パッド装着。
位置は左上の空いている穴にあわせます。

引き抜いたピンを先っぽだけ入れて純正パッドがついていた場所へ交換パッドを入れます。
交換パッドを入れたらピンの穴を調整しつつ差し込みます。
パッドにぐらつきが無い事を確認して六角レンチでピンを固定します。


パッドがぐらついた場合は金具が外れたか、差し込み位置がずれています。
固定ピンのトルクは判らなかったのでトルクレンチで最低(2.4)で回した所、
頭が回ったので(要するに2.4以下)トルクレンチを使わず、手の感触で強く締めました。

締め終わったらゴムを元位置にはめ込んで終わり。


作業が終わったら脚ブレーキを踏みつつ、ブレーキが効くか確認。
交換したては純正とさほど変わりません。


ブレーキをかけず引き回しをしてリアブレーキから「シャー」という音がしないか確認。
音がした場合はブレーキパッドがローターに接触(引きずって)しています。
分解してパッドにつけた金具がずれていないか確認。


リアブレーキをのみで軽くゴーストップを繰り返してください。
10〜15回程でブレーキを強く踏まなくてもリアタイヤがロックするようになります。


ちょっと軽く走ってみてキャリパ本体を触っても熱く無ければ問題無し。
熱くなっている場合は引きずっています、やり直し。
命に関わる部品です、ちょっとぐらい神経質になりましょう。

テスト走行で新宿から浅草まで往復してきました。制動力が劇的に変化します。
取りあえずリアタイヤがロックできるぐらいまで効きが上がったのがいいです。
純正部品ではどう踏んづけてもロックどころか停車時でも進むので。
フロントブレーキパッドも買ってありますが、キャリパを外さないとダメっぽいのでまた今度。